アークテリクスの偽物の見分け方
みんな大好きアークテリクス。大人も子供もおねーさんも。
そんなアークテリクスの代名詞とも言えるバックパック、アロー22。
意外と歴史があって、1998年に発売されてたりします。
今では各アウトドアメーカーが当たり前のように採用している止水ジッパー、これはアークテリクスとYKKが共同開発したもの。
その止水ジッパーを世界で初めてバックパックに採用したのがアロー22というのはあまり知られてないようで。
そういった意味でも、もう少し敬意を払うべきなアロー22。
2019年、20年ぶりにマイナーチェンジをしました。
それからさらに2年経った今、ようやく購入することができました。
2年前にやっとけよという叱責を受けそうなので、もちろん今さらレビューする気はまったくありません。
ただ、アロー22に限ったことではないんですが、アークテリクスの製品は人気ゆえにとにかく偽物が多いです。フリマアプリの大半は偽物であふれかえってます。
アロー22の定価は税込29,700円。新品未使用で半額以下の金額で出品されてたらほぼほぼ偽物。
また、同じ商品を大量に出品している場合も疑った方がいいかも。
それでもやっぱり格安で手に入れたい人のために、本物と偽物の見分け方をまとめてみました。
万が一、情報が間違っていても自己責任でお願いします。
①フロントのロゴ
まずよく言われているのが始祖鳥のロゴ。
これが典型的な偽物のロゴ。
これぐらいわかりやすいとありがたいですけど、最近の偽物は精巧にできてるので一概にロゴだけでは判断できないと思います。
②止水ジッパー
冒頭にも述べたようにアークテリクスの代名詞でもある止水ジッパー。
これが偽物だとアローである必要がほぼなし。
偽物はこんな感じで不自然に光っていたり、浮いているような状態だったりします。
③背面のロゴ
背面にデボス加工された始祖鳥のロゴ。偽物は彫りが浅いらしいです。
こればっかりは現物を見るしか判断できないと思いますし、フリマアプリで背面の写真を載せてる人はまずいないでしょう。
④ストラップのバックル
ウエストストラップ、チェストストラップともにITW ネクサスというメーカーのバックルを使っています。
ITW ネクストはバックルやフック、ループなどの樹脂製品を製造しているアメリカのわりと大きい企業です。かなりミリタリーライクな感じ。
仮にITWのバックルじゃなくても200円ぐらいで買えちゃうので、その時は恥を忍んで買いましょう。ホイッスル付きのバックルもあるのでカスタムしてもおもしろいかも。
⑤インナーポケットのジッパー
かなり稀なケースだと思いますが、偽物はインナーポケットのジッパーが逆に付いてることがあるらしいです。
写真で言うと本来は右から左にスライドさせて開けるんですが、偽物は左から右にスライドさせるものがあるんだとか。製造業者はきっとサウザーなのでしょう。
⑥製品タグ
外観はともかくとして、製品タグで見極めるのが一番手っ取り早いかも。
本物は「QC PASSED」という品質検査合格品というような意味合いのシールが貼られてます。
ただ、こんなシール簡単に作れるし、ネットでシール売られてたりするけど。
さらにめくって。
今はさすがにもうないだろうけど、ちょっと前までこんな雑なものまで。
ちなみにアークテリクスの正規代理店はサンウエストとアメアスポーツでしたが、現在はアメアスポーツの一社のみ。2011年に中野から新宿にオフィスが移転してます。
それと引っかかりやすいのが(株)。
本物は( 株 )。
こっちの製品タグもチェックポイント。
本物はJANコードというバーコードが載ってます。12ケタの数字をググってアロー22が出てくれば間違いなし。
QRコードも載っているので新品未使用で出品されていたらタグの写真をしっかり確認しましょう。
以上のポイントを動画にしてるので気が向いたらぜひ。
疑わしい場合は出品者に遠慮なく質問しましょう。
出品者にとってバツの悪い質問であれば、もれなくブロックされます。
バギーズ・ライトで夏を乗り切れ
みんな大好きパタゴニア。
同ブランドのフーディニジャケットと双璧をなす定番商品、バギーズ・ショーツ。
アウトドア好きなら知らない人はいないこのショーツ。
パタゴニアの全社員が持っていると噂されるほどのマストアイテム。
バギーズ・ショーツが誕生したのは1982年のことで、来年2022年には40年を迎えるみたいです。
ここまでロングセラーであり続けるには、なんと言ってもその快適さ。
軽量かつ速乾性に優れているので夏のレジャーシーンには最適だと思います。
このように裏地がメッシュ素材になっているので通気性があり、手練れた人になるとノーパンのままショーツを履くようです。
つまり、そのまま履いてしまえば水着としても使えてしまうわけです。
公式でも水陸両用をうたっていて、水陸両用なんてズゴックかバギーズ・ショーツぐらいじゃないかな。
カラーバリエーションがとにかく豊富で、何着持っていても損はなし。
しかもバギーズ・ショーツから派生したモデルがかなりあるのでどれを買っていいのやらまったくわからない。
そんなわけで、なんとなく調べてまとめてみました。間違っていたらすみません。
で、今回購入したのがバギーズ・ライト。
ショーツは5インチ=12.7cmで股下が13cm。
ロングは7インチ=17.78cmで股下が18cm。
ライト、ナチュラルは6 1/2インチ=16.51cmで股下が17cm。
生地も種類によって異なり、ショーツ、ロングはリサイクルナイロン100%。
ライトはリップストップ・リサイクルポリエステル100%。
ナチュラルはヘンプ55%、オーガニックコットン45%。
ライトはポリエステルを使用してるので、この4つの中では一番軽い145g。Sサイズの実測は126g。
素材が素材なだけにシャカシャカ感があるので少し場所を選ぶかもしれないです。
この夏はバギーズ・ショーツを履いて夏を乗り切りましょう。Let's 真木蔵人。
シャープペンシルだけど鉛筆
先ごろ、日本文具大賞 2021のグランプリが選ばれました。
機能部門グランプリは、ほぼ日のアースボール。
デザイン部門グランプリは、いろ色きもちきっぷ。
惜しくもグランプリは逃したものの、デザイン部門優秀賞を受賞した鉛筆シャープ。
日本文具大賞を受賞して買ったというミーハーなわけではなく、前から気になってて買いました。
その名前の通り、鉛筆のような書き心地を追求したシャープペンシル。
握った感覚も鉛筆に似てる気がします。
シャープペンシルなので当然ノック式でなくなれば替芯を入れます。
つまり鉛筆のように削る手間が省けるのです。かなり楽。
芯の太さは0.3〜1.3mmの5種類。
ノック部分のカラーでそれぞれ太さが識別でき、デザイン性にもなかなかよいです。
実際に書いてみた感想として、0.9mmか1.3mmが書いていて気持ちがいい。
感覚としてBか2Bぐらいなのかな。
値段も一本200円しないほどなので間違いなくおすすめ。
ファニーパックって知ってる?
ファニーパックって知ってますか?
ファニーゲームじゃなくてファニーパック。
サコッシュはかなり市民権を得てイメージできると思うんですが、ファニーパックはまだそこまで認知されていません。僕も知りませんでした。
ファニーパックってのはアメリカ発祥のツールで、お尻の上にベルトでつける小さなポーチのことをファニー(お尻)パックと呼ぶらしいのです。
そう、まさにあれです。ウエストポーチ。
それなら最初からウエストポーチって言えよって話なんですが、スパゲティをパスタと呼んでみたり、チョッキをジレと呼んでみたり、六本木をギロッポンと呼んでみたりと日本人は格好つけたい国民性なのです。
ちなみにウエストポーチはあくまでも和製英語なのでアメリカではまったく通じません。指さして笑われます、たぶん。
で、ポストサコッシュとばかりに各ブランドがこぞってファニーパックを精力的に出していて、High Tail Designsもそのひとつなわけです。
High Tail Designsはアメリカはバージニア生まれのガレージブランドで、DCF(キューベンファイバー)を使ったギアを主に販売しています。トレードマークはウサギ。
近年各ブランドがDCFを生地に使用したザック、ポーチ類を出していますが、みなが一様にDCFの生地をそのまま使っているので、どれもこれもどんよりとした単色ばかり。
一方、High Tail DesignsはDCFに特殊な印刷加工を施しているのでカラフルな製品が多いことが最大の強みでしょうか。
こんなのとか。
おじさんが使うのにはかなり勇気が必要だと思います。ドキドキしちゃいます。
ナウでヤングなデザインばかりなので、アメリカの若いハイカーからは爆発的な人気があるのも頷けます。
ただ、日本国内で取り扱っているのは唯一ムーンライトギアのみ。販売されるとすぐに完売してしまうほどの大人気商品。
でも、すぐにでも欲しい。明日にでもファニーパックを身につけて街にくり出したい。
ここは是非もなし、High Tail Designsから直接購入するとしよう。
ファニーパックは58ドルなので約6,355円。合計で支払った金額が9,474円だったので送料が3,119円といったところかな。
ムーンライトギアでは税込みで9,240円。送料が800円なので直接購入したほうが566円も安いです。
ただし、到着まで2週間ほど要するので忍耐力がものを言うと思います。
すべて英語でのやりとりなので、かなりの恐怖。
万が一、ものが届かなかったらどうしよう。
途中過激派組織に貨物を奪われたらどうしよう。
あくる日のニュース映像に過激派組織のリーダーがファニーパックを着用していたらどうしよう。
そんなよからぬことが頭をよぎります。
まさに決死の覚悟で注文しました。
翌日、ムーンライトギアのオンラインショップを何気なく覗いてみると、まさかのタイミングで再入荷されていて販売されてました。
ズコーッ!!!
もうね、腹を切ろうと思いました。
注文したそのときには売り切れだったじゃないですか。
そんな切腹したいときにもファニーパックならお腹を守ってくれると思います。
すべらないコースター
わりと前から使っているコースター。
コースターとしては特殊な形状をしてますが、それもそのはず。
イタリアのソール専門メーカーであるビブラム社が出しているもの。
言わずもがな、ビブラムソールは登山靴やワークブーツ、スニーカーなど多岐にわたって使われていて、優れたグリップ力と耐久性が有名です。
そんなビブラム社が遊び心のみで販売しているコースター、買わないわけにはいかないでしょう。
デザインは写真の「Carramatta」、気持ちの悪い形をした「Cameleon」、手裏剣のような「Twister」の三種類。それぞれソールパターンが違います。
濡れてしまうとグリップ力がなくなるので要注意。
キャプリーンと新日本プロレス
先日紹介したテルボンヌジョガーズ。
その時、同時に購入したのがクールデイリーシャツ。
一見するとユニクロあたりで980円で売られてそうなTシャツですが、そこは天下のパタゴニア。曲がりなりにもキャプリーンなので強気な価格設定。
そもそもキャプリーンはパタゴニアが展開する化繊アンダーウェアのシリーズで、
その歴史は古く、なんと36年前の1985年に誕生しています。
キャプリーンは個々の製品に細かい違いはあれど、軽量で保温性、通気性、吸湿発散性に優れているのが特徴。
また、今まではポリジン防臭加工が施されてましたが、2019年にはリニューアルされて軽量耐久性抗菌防臭加工技術HeiQ(ハイキュー)*1というジャンプあたりで連載されてそうな素材が使用されてます。
そんなキャプリーンですが、とにかくラインナップが複雑でややこしい。
結局どれを買ったらいいかわからなくて志半ばに断念した人も多いのではないでしょうか。
キャプリーンが新日本プロレスだとすれば、前田、長州、藤波がミッドウェイト、サーマルウェイト、エア。
一方、2019年に新しくラインナップされた今回のクールシリーズは、さしずめ闘魂三銃士。ライトウェイト、デイリー、トレイルは蝶野、武藤、橋本。
ライトウェイトは非常に薄手でパタゴニア製品の中でも最軽量のベースレイヤー。
吸湿発散性と速乾性に優れ、これからの暑い時期にはぴったりのモデル。まさしく夏男と呼ばれる蝶野正洋。
トレイルはクールモデルの中で一番厚手で、多少の保温性を求めたい時に重宝できる。
他の二種類は若干のアンダーウェア感があるものの、トレイルに関してはこれ一枚着ても違和感がありません。
そしてデイリー。
デイリーはクールモデルではちょうど中間。名前のとおり、日常使いで着るには便利なシャツ。
とは言え、日常以外のランニングや登山でも活躍できるので万能なモデル。
武藤敬司とムタを同時期に使い分けたり、新日から全日へ移籍した挙句、社長にまでなってしまう。ナチュラルボーンマスター武藤敬司はクールデイリーであり、クールデイリーは武藤敬司なのです。
ちなみにキッズモデルのみ展開されているキャプリーンはシルクウェイト(健介)。
*1:HeiQはスイスの繊維技術企業で、アウトドアリサーチのマスクなんかにも採用されてたりします。こんな記事もありました。
HeiQ ViroblockがCOVID-19を引き起こすウイルスの防護試験に成功 | 株式会社共同通信社